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うつ病の原因はバセドウ病かもしれない
精神障害は、これまでの研究結果から精神症状は脳の神経間の情報伝達がうまくいかないために起こるのではないかと考えられています。その原因によって、精神障害は「外因性精神障害」「心因性精神障害」「内因性精神障害」と大きく分けられています。
障害年金の認定基準に定められている「症状性を含む器質性精神障害」は、外因性の精神障害であり、精神障害の原因が脳以外にあります。
この症状性を含む器質性精神障害として、バセドウ病や橋本病を発症した場合、うつ病を伴う場合が多く、バセドウ病や橋本病を原因とするうつ病で障害年金を請求する場合の押さえておくべきポイントについてご説明します。
精神障害を原因別に分類
(1)外因性精神障害・・・はっきりとした原因によって脳神経が傷害され精神症状がみられるもの 例)代謝・内分泌疾患(糖尿病、甲状腺機能低下症・亢進症)、脳器質疾患(脳腫瘍、脳梗塞、頭部外傷など)、全身感染症など
(2)心因性精神障害・・・心理的ストレスが原因となり精神症状がみられるもの 例)PTSD(心的外傷ストレス障害)、適応障害、不安神経症や抑うつ神経症など
(3)内因性精神障害・・・原因がはっきりしないが精神症状がみられるもの 例)統合失調症、気分障害(うつ病、双極性障害)など
バセドウ病とうつ病は相当因果関係あり
バセドウ病は精神疾患ではありませんが、甲状腺ホルモンが高値の場合に精神症状をともなうことがあります。近年の研究によると、甲状腺機能低下症(橋本病)では56%、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)では31%にうつ病の合併がみられました。
一方、うつ病には視床下部ー下垂体ー甲状腺軸が関係した甲状腺検査異常が高頻度に合併し、うつ病の病勢と相関することも知られています。
バセドウ病等を原因にうつ病を発症した場合の初診日がポイント
バセドウ病や橋本病などの病気を発症し、うつ病を併発した場合、うつ病で障害年金を請求する際の初診日は、うつ病として初めて精神科などを受診した日ではなく、バセドウ病や橋本病を発症し、体重減少や易疲労感などが出現し、初めて医療機関を受診した日を初診日として請求することがポイントです。
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